国籍法平成20年改正をディベートとして考える1

BGM:
"Blue Velvet" by Bobby Vinton
http://jp.youtube.com/watch?v=qh1dAgoa3Bc
"Mamma Mia" by ABBA
http://jp.youtube.com/watch?v=WY57jGNCN8Q
"Joanna" by Kool & The Gang
http://jp.youtube.com/watch?v=snzafal2nAw
キャンディーズ微笑がえし
http://jp.youtube.com/watch?v=SbWVGuNkVns

立場はいろいろあるようですが

衆議院通過、参議院に送られた国籍法改正案。
ネットの上では改正反対派の皆さんがいろいろと活動しているようです。


最高裁判所大法廷の判決文 平成19(行ツ)164
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20080604174246.pdf
国籍法の一部を改正する法律案 本文
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g17005009.htm
国籍法の一部を改正する法律案 経過情報
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DA4E42.htm
国籍法改正案まとめWIKI
http://www19.atwiki.jp/kokuseki/
陳情書提出OFF@東京
http://wiki.livedoor.jp/kseigan/d/TopPage#00


目的を持って政治家に積極的に働きかけることには、同じ社会の一員として敬意を表したいと思います。
とは言ったものの、この件について反対する方々の議論には、どうしても納得がいきません。
およそ非現実的な仮定(?)を用いた論証、無視できるほどの影響を針小棒大に取り上げる話、事実誤認。
挙げ句には人種差別としか思われない議論も出てくる。
一つひとつの条文や違憲判決からどのようなことが可能になるのか、
そのことを可能にすると何が起こるか、起こりうる結果は社会に対してどのように影響するか。
このことを丁寧に解く文章や報告には今まで出会っていません。

だったら自分でやってみるか。自分のことになるから

納得できる議論が無い。それなら自分で調べてまとめてみよう。そして公の場で発表してみよう。
(個人ブログなんて場末の仕舞屋にもなりませんが・・・)
自分で調べたなら、納得の度合いも高いものになるだろう。
これはいつもディベートでやっていることです。
とは言え、只今は卒業論文執筆の真っ最中。
こんな事をしている暇は無い。重々承知しています。
それでも、時間をかけてやってみよう、「ディベートは思考実験」と考えてきた自分の力を試してみたい、
と思うのです。
その理由はただ1点、現代の日本人(この言葉も厳密に述べるとややこしくなりますが)が
どれだけ外国人の問題を自分のこと、社会のこととして捉えられるかを考えてみたいからです。


時代は、「日本が危うい!!」と言って思考を放棄するだけでは済まない問題を次々に突きつけています。
社会保障や教育へのアクセスは言うに及ばす、コミュニティへ参加する手段としての参政権
異文化コミュニケーションの齟齬などなど。
国籍の有無は勿論、言葉や文化を理解するか否かで社会から疎外される人が出るのをどうするべきか。
「労働力が足りない」からと言ってただ外国から人を呼んでくればいいのか。
在留期限が来たらさっさと追い出すだけで事は済むのか。
一度真面目に考えないと、後でツケを払う羽目に陥る。そんな気がするのです。

現時点では改正賛成派です

最初に現時点での自分の立場を述べます。
自分は今回の国籍法改正に賛成しています。
理由は2点。

  1. 最高裁違憲判決を出した。三権分立の政体を採用している以上、国会と政府は法律に手を入れざるを得ない。
  2. 国籍が無いことによる不利益を受けてきた子供達が、その不利益状態から脱出できる。

只今思いつくのはこれくらいです。
これから考えていくうちにトピックが増えるかも知れません。
勿論、ディベートとして考えるわけですから、改正反対の立場からも考えてみます。
でも、それはおいおいゆるゆると始めていく予定です。

ゆっくりやります。1年経っても終わらないかも

というわけで、今回の国籍法改正は国内にどういう影響を与え得るのか、暇を見つけて細々と書いていきます。
途中でおざなりになってもどうか放っておいてください。
何と言っても「綴方練習帳」、大上段に構えて何かするつもりもありませんので・・・。


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